薬膳は決して難しいものでも、特別な薬草が入った中国料理でもありません。
季節を感じ、自分や家族の体質を知って、適切な食材を選ぶこと。
これが実践できていれば、それが和食でも、普段のお味噌汁でも、充分薬膳になります。
体調が悪い時に薬を飲む時、どれでもいいから適当に飲もうと思わないのは、それが薬だと分かっているからですよね。
食も薬、薬食同源です!冷蔵庫を開けて食材を選ぶ時、スーパーでお買いものをする時に
今の自分に必要な効能を持つものはどれかな?」と思いながら選ぶ。
まずは食材には効能がある、食べ物で体調を調えることができる、という意識を持つことが大切です。
本場中国のスープにはいろんな見慣れぬものが浮いていることもありますが身近な日本の野菜にも様々な効能があります。
まずはなじみ深い食べ慣れた食材の効能を知り、そこからスタートしてみてはいかがでしょうか。
クコの実や松の実、黒きくらげ、白きくらげ、ハスの実、山査子などはスーパーやデパ地下の中華料理食材売り場で売っています。中華街やインターネット販売でも手に入ります。
漢方薬局で小分けして売っているところもあります。
大阪天満の上海中医薬大学日本校で講義12回(うち調理実習3回)のコースを担当しています。
また、奈良の近鉄学園前近くでは毎月第四金曜日に単発の家庭薬膳講座を、薬膳上級者向けに症例別薬膳実践会を開催しています。